こんにちは😊
地方国公立大の大学院で建築学を学ぶrica-sanです。
今回は、独学で勉強して令和2年度の2級建築士学科試験を受験した私が
2級建築士学科試験の概要についてお話しします。
私は今年4月半ばから独学で勉強を始めて、たった3ヶ月で2級建築士学科試験で
100点中80点を取ることが出来ました。
合格点は60点ですので、かなり余裕を持って正式な合格発表を迎えられると思います。
独学での勉強方法については別記事で書きたいと思います。
では、さっそく2級建築士の試験概要についてまとめていきます。
・2級建築士とは?
2級建築士とは国家資格です。
木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造などの住宅や2~3階建て程度の建築物の設計や工事監理を行うことができる資格で、それらの仕事に就くためには必ず取らなくてはならない資格です。
他にも1級建築士や木造建築士といった、類似する資格がありますが
1級建築士はより大規模な建築物の設計・工事監理を行うことのできる資格で、
木造建築士は木造の住宅等に限って設計・工事監理を行うことのできる資格となっています。
2級建築士の試験は
毎年7月に学科試験、9月に製図試験があり、
その2つの試験を突破すると2級建築士の資格が取れるというわけです。
2級建築士試験の受験資格は
- ・大学(短期大学を含む)又は高等専門学校において、指定科目を修めて卒業した者
- ・高等学校又は中等教育学校において、指定科目を修めて卒業
- であり、卒業後に3年以上、建築実務の経験を積んだ者
- ・建築に関する学歴なし→建築実務の経験を7年以上積んだ者
となっています。
私は1つ目に該当しますが、建築関係の学部卒であれば、卒業後すぐの試験から受験できるというわけです。
・試験会場
基本的には在住する都道府県にある指定された大学や専門学校で受ける形となります。
・試験科目・試験時間
2級建築士学科試験では学科Ⅰ「計画」、学科Ⅱ「法規」、学科Ⅲ「構造」、学科Ⅳ「施工」の4分野で構成されています。
学科Ⅰ・Ⅱを2つ合わせて3時間、学科Ⅲ・Ⅳを2つ合わせて3時間で解く試験となり、
学科Ⅱのみ法令集の持ち込みが可能になっています。
法令集に関しては別記事にて。
・2級建築士学科試験の合格率
2級建築士の合格率は例年20%となっており、
学科試験のみでは例年30~40%程度で推移しています。
・2級建築士の難易度
総合(学科+製図)の合格率20%台ということで、2級建築士の試験はやや難易度が高めであると言えます。
学科試験の合格率が低いのは、年度によって問題の難易度や、受験者数に差があることが要因です。
製図試験は、試験の3か月前に試験問題が公表されますが、その分対策がしやすく、合格率も高めとなっています。
しかし、製図試験は学科試験を合格した人しか受験することが出来ません。
また、宅建試験と比較すると、宅建試験は合格率15~17%となっており、一見すると2級建築士のほうが簡単なのではないか?と思えますが、
難易度としては2級建築士のほうが少し難易度は高めだそうです。
・合格点数
2級建築士学科試験の合格点数は、年度によって多少ばらつきがありますが、
基本的には学科Ⅰ「計画」・学科Ⅱ「法規」・学科Ⅲ「構造」・学科Ⅳ「施工」の4分野において各13点以上、そして合計60点以上が合格点数の基準となっています。
年度によってばらつきがあると言いましたが、その年の問題の難易度や合格人数を加味して、合格最低点が引き下げられることが過去何回かあったからです。
なので、各13点、かつ合計で60点を取ることが出来れば、ほぼ間違いなく合格できるというわけです。
私個人としては、大学で学科Ⅰ「計画」に近しい研究室にいたので、学科Ⅰ「計画」はそこまで点数を取るのに苦労しませんでしたが、学科Ⅳ「施工」は最後まで20点を取ることが出来ませんでした。
合格までの道のりは別記事にて。
・学科試験に突破すると?
学科試験を突破すると製図試験を受験することが出来ます。
製図試験の問題は6月半ばに発表されますので、学科試験の前に一度チェックしておいたほうが良いと思います。
学科試験と製図試験は別会場で受けることになる場合もあります。
学科試験の合格通知書をよく確認するようにしましょう。
また、学科試験のときとは違う都道府県で製図試験を受験したい場合は、
学科試験時に受験したい都道府県を記入することが出来たと思いますので、安心してください。
では、今から2級建築士学科試験を受ける方、勉強を始める方は頑張って下さい!
まずは最新版の法令集を買いましょう!試験直前には売り切れていることもあるのでお早めに。
独学で勉強する方は別記事を参考にしてくださいね。
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