二級建築士の学科試験も終わり、
製図試験も独学チャレンジを決めた方!! 正直不安も多いと思います。
「独学で合格できるのかな?」
「試験までの2ヶ月間で何をすればいいのだろう?」
こんな疑問や不安は、独学で勉強する皆が抱えていると思います。
私も
令和2年度の二級建築士に学科・製図とも独学で一発合格しましたが
製図試験に関しては資格学校に通う方が良いのか、、と随分悩みました。
独学では試験本番に沿った課題演習が難しいのでは?と考えたからです。
しかし、
これだけは言わせて下さい。
二級建築士は独学でも合格できます!
どうして独学でも合格可能なのか、
まずは二級建築士製図試験を合格するために何が必要か、そこからお話しします。
独学で二級建築士製図試験合格に必要なこと(3つ)
二級建築士の製図試験合格に必要なのは3つ
- 作図手順の確立とスピード
- 模範解答と同等の図面完成度
- テンプレ通りのエスキス
本当にこれだけなので、あくまで反復して練習することが最も大事です。
私が悩んでいた、”本番に沿った課題演習”というのは、市販の問題集さえあれば大丈夫です!
二級建築士は新出の項目も少ないですし、難問というものは存在せず
過去問や問題集の解答例を正確に再現できれば合格できると思います。
実際私も市販問題集の解答例通りの記述内容で合格できました。
では、実際どんな勉強をすれば合格できるのかお伝えしたいと思います。
製図試験に合格する勉強スケジュール
まずは大切なことを言います。
製図試験突破のために最も重要なのはスケジュールであり、
学科試験から製図試験までのおおよそ2ヶ月の時間を上手く使うことが大切です。
スケジュール感として
製図試験までの2ヶ月を前半1ヶ月と後半1ヶ月に分け、それぞれの時期に合った勉強をしましょう。
7月からお盆休みまでの1ヶ月間
まず、お盆までの前半1ヶ月でひたすらに解答例を書き写すトレースをします。
市販の問題集の模範解答をひたすらに真似して書く、これだけです。
作図順序なども問題集や参考書を見ながら、毎回同じ順序で書けるようにすると書き忘れもしづらく良いと思います。
この期間にどれだけ作図スピードを上げられるかが二級建築士突破のための最重要ポイントとなるでしょう。
一般的には作図は3時間以内に書き切れるように、と言われていますが
私は試験直前で2時間50分〜3時間5分くらいで書き切るようになっていました。
本番では、丁寧に書こうとしてスピードが落ちる傾向にあるので、練習では3時間を切れるように練習するべきだと思います。
課題は何を使えばいいのか
トレースを行う課題についてですが、
市販の問題集の課題もしくはメルカリなどで資格学校の課題を手に入れるのも良いと思います。
あくまで受験年度の課題であれば問題はありませんが、資格学校によって解答例のクセや細かい寸法などに違いがあるので、
問題集等を購入する際は同じ資格学校・シリーズのもので揃えておくことをオススメします。
ちなみに私が購入してトレースを行ったのは、総合資格の参考書と問題集でした。
詳細な部分も大きく印刷されており、見やすいので
初受験の方はこの2冊をとりあえず購入しておけば良いという感じです。
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お盆明けから試験直前まで
後半1ヶ月に入るお盆明け頃には、
作図スピードが安定して3時間程度になっているとベストです。
3時間以内が届きそうな範囲になったら、解答例を見ずに作図できるようにしていきましょう。
細かい寸法感覚や、材料名などは1パターンでいいので覚えましょう。
試験本番は手元に何も資料がない状態で図面を完成させる必要があります。
そのために試験問題に何が書かれていて、何が書かれていないかを把握するためにも
過去問の問題や、問題集の問題に書かれている内容をよく見てみるのも良いと思います。
試験直前2週間
そして大詰めとなる8月後半には少しずつエスキスを行って下さい。
私の感覚では、
二級建築士の場合セオリー通りにエスキスを行うだけでだいたいは完成しますので、そこまで多くの時間を割く必要はないと思います。
しかし、エスキスが何となく苦手な方、住宅設計に馴染みのない方は
お盆明けすぐに始めて、トレースと並行しながら進めるのも良いと思います。
エスキス手順など具体的な勉強方法は追々お話ししようと思いますが、
特別なことをせずセオリー通りのエスキスでほぼ全ての課題はクリアできました。
模擬試験(試験1週間前頃)
そして総合資格学院や日建学院などの資格学校では製図試験1週間前後頃に模擬試験を実施しています。
これは受験することを強くオススメします。
私は日建学院の模擬試験を受けましたが、どこ主催の模試でも大丈夫だと思いますし
私の図面は総合資格学院式で練習していましたが、日建学院の模試を受けても全く問題ありません。
2校の模試の違いといえば「難易度」のみだと思います。
日建学院は難易度が「標準」程度なのに対して、総合資格学院は難易度「高め」であると言われています。
私は本番に近い難易度のものを確実に正確に書けることを目標としていたので日建学院で受験しました。
模試まで約1週間エスキスを練習して受験したことになりますが、確かに難易度はそこまで高くなく、1時間30分ほどのエスキスで
ほぼ模範解答通りのプランニングをすることが出来ました。
しかし、細かな表記忘れでいくつも減点があり、プランニングよりも作図に課題があることがわかりました。
試験本番まで残り1週間の段階で、作図精度が足りていませんでしたので少し焦りがあり、詳細まで記入できるよう、その後もトレースをやり込みました。
何度も言いますが、やはりトレースに時間をかけてやり込むこと、作図精度を高めることこそが最も大切です。
まとめ
以上のようなスケジュール感で
2ヶ月を製図試験のためにひたすら費やし合格を勝ち取りました。
2ヶ月のスケジュールをしっかりと管理し、徹底した作図練習を行ったおかげで
試験途中でミスに気付いても落ち着いて書き直せましたし、完成度の高い図面を作ることができました。
独学でも勉強時間をしっかり確保し、
①作図スピードを上げること、②正確な図面を書くこと、③セオリー通りのエスキス
以上3つが出来れば合格は十分に可能な試験だと思います。
独学で心配だから、なんとなく資格学校に通おうかと悩んでいる方の参考になればと思います。
今後二級建築士の勉強についてより詳しい記事も書いていきたいと思います。
その他参考となる記事もよろしければご覧ください。
【参考記事】
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