二級建築士を受験する予定の方
「合計何時間くらい勉強すれば受かる試験なの?」
「実際に合格した人の体験談を聞きたい」
このように思っているのではないでしょうか。
私も二級建築士を受験する際は、気になって同じように検索していました。
合格者の中でも勉強時間はまちまちで、中にはほとんど勉強せずに受かった!という人がいるのも事実です。
そんな中、私はほぼ知識もなく、もちろん法令集も引いたことがありませんでした。
そんな私が二級建築士に合格するために、学科試験までにどのくらい勉強したのか。
体験談を元にお伝えしていきたいと思います。
平均勉強時間は700時間!?
まずは、二級建築士学科試験に初挑戦し、合格する人の平均的な勉強時間から見ていきましょう。
インターネットで検索してみると、
多く書かれているのは700時間とのこと。
な、、長い、、。というのが正直な感想ですね。
700時間というと
平日2時間、土日は5時間勉強したとしても、1週間で20時間、、
つまり
700時間までには245日(8ヶ月と少し)必要と分かります。
このスケジュールで勉強していくのなら
二級建築士の学科試験は7月第1週目ですから、前の年の11月には勉強を開始する必要があるというわけです。
こう見ると、二級建築士が難しい試験であることが分かりますね。
では次に、私は実際何時間くらい勉強したのか、お伝えします。
勉強時間400時間で合格できた!(実体験)
私の勉強時間はおそらく400時間程度、むしろそれ以下だと思います。
勉強を始めるのが遅く、4月中旬でした。
しかし、コロナ禍であったこともありそれから毎日5時間ほど勉強時間を確保でき、
そのままの勉強ペースで学科試験本番を迎えましたので、
5時間×2.5ヶ月=375時間
という計算で、概算になりますが400時間程度の勉強で合格できたわけです。
※ちなみにこの数字には、インターネットでの情報収集や法令集の線引きの時間は含んでおりません。
しかし、400時間の勉強で合格したのは偶然なのでは?とも考えられますよね。
そこで、この勉強量でどれだけの実力がついたかお伝えします。
400時間の勉強で大丈夫?身についた知識は?
勉強中には
何年分も過去問を解き、また資格学校の模擬試験もweb受験しました。
独学の方にオススメの問題集・テキストを知りたい方はコチラ↓(勉強方法も書いてます)
【令和2年】独学で2級建築士に一発合格したオススメテキスト|使い方も紹介します
試験直前には
過去問をひたすらこなしましたが
どの年度も各科目17点以上必ず取れていました。
もちろんweb受験した総合資格学院の模擬試験についても同様です。
また、常に20点以上をキープ出来ている科目(計画・法規)もありましたので、特に心配することない状態で本番を迎えられました。
そのため私個人の感想としては400時間で合格できる可能性はかなり高いと思います。
また、
身についた知識として
まず第一に法規はしっかり時間をかけて取り組めば必ず解けるようになります。
どの問題も捨てることなく勉強できたため、20点以上をキープし、得点源となりました。
計画について
頻出問題であり10年分過去問に2度以上出てくるような問題については難なく解けるようになります。
構造について
構造計算はまず間違えません。ほぼ確実に全問正解できます。そのためここで得点を稼ぐのであとは頻出問題を取りこぼさないようにすれば17点は取れます!
最後に施工について
私は1番苦労しました。なぜなら絶対取れる問題が無いから。とにかく過去問7年分に出題される問題と選択肢を覚えられたら足切りにはかかりませんので、その程度でした。
と、こんな具合です。
特に施工については深い知識を得られていないなと感じたままの試験本番になりました。
400時間では身に付かなかったところについても触れてみたいと思います。
400時間の勉強では身に付かなかったところ
法規については十分身についたと思うので割愛します。
それ以外の科目については正直完璧ではない部分もありました。
計画
日本建築史や西洋建築史など歴史関係
歴史関係の問題は毎年1〜2問なので勉強しませんでした。毎年のように出題されている選択肢の建築物と人物名だけは頭に入れておき、本番でも消去法で回答しました。(だいたい2択まで絞れる程度になります)
構造 施工
過去問以外の知識(数値関係)
すごくざっくりしていますが、、
本当に過去問を解いて、答え合わせして、全選択肢の正誤を判別できるように勉強しただけですので、過去問に出題されていない部分の細かな数値については回答できません。
また、文字と数値だけの知識なので、実際に施工される際のイメージなども掴めておらず、実践のための勉強とはなりませんでした。
【結論】勉強の目的によって必要な勉強時間は変わる
私の場合ご覧の通り、資格取得のための勉強にとどまっているために400時間たった2ヶ月半の勉強で二級建築士に合格しました。
なお、総得点は80点台でした。
しかし、先ほど申し上げたとおり
過去問以外の知識については学習できる余裕がありませんでしたので、
二級建築士の試験範囲を全て網羅できているわけではありません。
つまり、試験範囲全てを網羅したい!せずにはいられない!
という方は400時間では足りないと思います。
しかし400時間あれば過去問7〜10年分ほどは十分に学習でき、
そして合格に必要な点数はほぼ間違いなく取れると思います。
もちろん試験勉強は時間だけでなく、スケジュールをしっかりと組んで、密度高く勉強することが
合否に大きく関わってきますので、そちらについてはコチラをご覧下さい↓
2級建築士学科試験までの勉強スケジュール|大学院生が独学で合格した道のり
これから二級建築士を受験される方の参考になれば嬉しいです。
最後までご覧いただきありがとうございます。
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