家づくりをお考えの皆さま
シューズクロークは計画していますか?
シューズクロークとは玄関部分にある土間の収納のことですが、
家づくりにおいて玄関は物が多い割に収納が少ないことも多いので、昨今人気が高まる間取りとなっています。
そのためシューズクロークという単語は耳にしたことがある方も多いのではないかと思います。
そこで、この記事では
- シューズクロークには何を入れられるのか
- シューズクローク間取り例
以上2点についてお話ししたいと思います。
「そもそもシューズクロークとは何?」
「シューズクロークの種類や、メリット・デメリットが知りたい」
とお思いの方は↓こちらの記事をご覧ください。
シューズクロークで後悔しないために|住宅設計士がポイントを解説
シューズクロークには何を入れる?
では、シューズクロークに収納できるものを一般的なものから順に見ていきましょう。
靴
まず思いつくのが靴ですよね。
一般的には1人当たり10足〜20足ほど持っているとされていますが、たくさんお持ちの方もいるでしょう。
シューズクロークの計画前に、家族全員でどれくらい靴があるか数えてみてくださいね。
雨具
傘やレインコートも
シューズクローク内に収納できると、玄関がスッキリと片付きます。
傘をシューズクロークに収納する場合は、パイプに引っ掛ける方法と傘立てを置く方法の2通りありますので、お好みの方法を選んでくださいね。
玄関内に高さのある下駄箱を設ける場合は、下駄箱内に傘収納の場所が取れることも多いので、それでも良いと思います。
レインコートは、普段は畳んで棚に置いておくでしょうが、問題は濡れている時です。
シューズクローク内に少し干せるスペースが確保できれば完璧ですね。
掃除道具
外で使う掃除道具には、ホウキやバケツ、ホース、他にもケルヒャーなどお持ちの方もいるかと思います。
屋外に物置を設置する方もいるかと思いますが、もしシューズクローク内に掃除道具を収納される方はスペースを確保しておきましょう。
特にホウキやケルヒャーなど長さのある物は収納が難しいため、初めにイメージしておくほうが良いと思います。
子どものおもちゃ(外遊び用)
砂遊びや水遊び道具は家の中に持ち込みたくないもの。外に物置を設置しないのであれば、できれば玄関近くに収納できるようにしたいです。
シューズクローク内に大きめの収納ボックスを置いて、おもちゃをまとめて入れるようにするとスッキリ片付きますね。
ベビーカー・三輪車
子ども関連のものといえば代表的なもので、これらをシューズクロークに収納したいと考えるかたは多いです。
意外と場所を取るので、玄関からシューズクロークまでの通路は通れるのか。
シューズクローク内に必要なスペースがあるかなどしっかり検討しましょう。
工具
ちょっとしたドライバーやペンチ、自動車用品などもシューズクロークに入れられます。
意外と重い物なので、可動棚ではなく土間部分に置くことや、もしくはシューズクロークの上の方に耐荷重の大きい固定棚を設置して、そこに置くのも良いかと思います。
ペット用品
室内で飼うペットの場合は、餌や小物類は室内に収納する方も多いと思いますが、
ワンちゃんの散歩グッズは玄関にあると、取りに行く手間が省けるので便利かと思います。リードやエチケット袋など予備で多めに買うことも想定しておきましょう。
もし屋外でペットを飼う予定がある方についても、玄関にペット用品があると、すぐ取り出せるので便利ですね。
趣味道具(キャンプ、家庭菜園、アウトドア)
趣味の道具をお持ちの方、シューズクロークを計画する際は必ず設計者に伝えたい項目のひとつです。
なぜなら、趣味の道具は意外と大きい物が多いので、収納場所をあらかじめ決めておくことが何より大切だからです。
趣味の道具として代表的なものを以下に書いておきます。
- キャンプ
- スキー・スノーボード
- 家庭菜園
- ゴルフ
- 車いじり
- 他にも、、屋外スポーツ用品など
これらをお持ちの方は収納したときの必要なスペースと、取り出す頻度をよくイメージしてシューズクロークを計画しましょう!
防災グッズ
非難の際に手早く取り出したい防災グッズも玄関周辺にあると便利です!
あらかじめリュックサックにまとめて準備しておくといざというときに慌てないです。
また、災害時に使う懐中電灯や蓄電池などもこちらに置いておく方もいるかもしれませんね。
資源ゴミ
新聞紙や段ボールなど、ごみ回収までの間に置いておくところといえばシューズクローク内はピッタリです。
場所はかさばりますが、常に置いておくものではないので、シューズクローク内の隙間や通路に置いておくこともできそうですね。
自転車
雨の日に自転車を家の中に持って入りたいというご要望もあります。
自転車はシューズクローク内に入れたいのか、玄関部分にはみ出ていても良いのか、これによってシューズクロークの広さや間取りに影響が出ます。
シューズクローク内に自転車を入れるとなるとかなりのスペースが必要になるので注意して計画しましょう。
鍵やハンコなど小物類
車や自転車の鍵、宅配の際に使用するハンコやペンも玄関周辺に置いておくという方、多いのではないでしょうか。
玄関の見える位置に置いておくと不用心ですが、シューズクローク内でしたら少し安心できますね!
こちらは取り出しやすい位置に置いておきましょう。
他にも小物類として代表的なものを以下に書いておきます。
- シューズケア用品
- メモ用紙
- 芳香剤
- 時計やアクセサリー類
- メガネ
- 香水
これらは必ず置かなければならないわけではないですが、後からスペースが足りない!とならないために予め想定しておきましょう!
シューズクローク間取り例(3パターンご紹介)
ここからは収納する物の種類や量に応じて、どんなシューズクロークがオススメなのかについて、間取り実例のイメージをお見せしながら3つご紹介します。
皆さんの生活スタイルやご希望に近い間取りをイメージする参考にしてみてください。
では早速みてみましょう。
①靴収納がメインの省スペース派さん
間取りイメージはこちらです。
奥行き45〜60cmほどのスペースに引き違いの扉をつけており、可動棚をずらっと設置しています。
もちろん奥行きを大きく取ることで、棚の手前にスペースを設けても良いでしょう。
例えばこのように可動棚とパイプを設けると、靴が30〜40足と丈の短いコートなら収納出来そうです。
他にも折り畳み傘やレインコート・防災グッズは省スペースにまとめて可動棚に収納し、資源ゴミや子どものおもちゃも奥行きによっては少しなら置けそうですね!
1畳のシューズクロークにする場合は、靴の収納が少なめですので家族が多い場合は下駄箱を設置するのがオススメです。
②趣味のキャンプ用品を収納できる大きめ派さん
年に数回使用するキャンプ用品が収納できることをコンセプトに作った間取りがこちらです。
キャンプ用品は使用頻度が高くないので、シューズクロークの奥にドサっと収納するイメージです。
先ほどの「①省スペース派さん」よりも土間部分が広いため、大きな荷物もラクラク入るシューズクロークです。
シューズクロークの奥、特に四隅部分の荷物などは、すぐに取り出しにくい場所になりますので、使用頻度が低い物をお持ちの方はオススメの間取りですね。
③第二の玄関に!外出準備が全て整う通り抜けしたい派
最後は、玄関収納というイメージを覆すようなこちらの間取りです。
シューズクローク内部から直接室内に入れるので、玄関に靴が散らかることなくスッキリできます。
また、可動棚をたくさん設けやすい間取りですので、
靴はもちろんですが、帽子やアクセサリー、子どものおもちゃやペットの散歩グッズなどなど
比較的小さめの物がたくさんあるご家庭には使いやすい間取りとなっています。また、居室側からも物を取り出せるので多用途で使えるのもメリットです。
しかし通路スペースが必要なため大きな荷物があると通りにくくなりますし、シューズクローク全体としては面積が大きくなりがちですので、他の部屋のスペースとのバランスを見て計画しましょう。
まとめ
この記事では
シューズクロークには何を入れる?と疑問をお持ちの方に、
シューズクロークに収納出来るもの
持ち物から考えるシューズクロークの間取り
をお伝えしてきました。
もちろんここに挙げたもの以外は収納出来ないというわけではありませんので、使いやすいようにカスタムしていただければと思います。
他にも家づくりをテーマに記事を書いていますので参考にしてみてください。
玄関まわりの参考記事はコチラ↓
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失敗しない玄関タイルの色選び|後悔事例と選ぶポイント【5選】
シューズクロークで後悔しないために|住宅設計士がポイントを解説
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