間取り図を見て
「玄関すぐ横にトイレがあるのですが、これってどうなのでしょうか?」
こういった質問をされることがあります。
最近は玄関すぐ横にあるトイレも珍しくはなく一般的な間取りではありますが、この間取りは生活スタイルによっては注意が必要です。
そこで、この記事では
「玄関そばのトイレで注意することって?」
「玄関そばのトイレをより使いやすくしたい」
といった疑問・要望にお答えできればと思います。
玄関そばにトイレがある間取りをより使いやすく方法も、記事の後半にまとめていますので是非参考にしてくださいね。
玄関そばのトイレのメリット
玄関そばのトイレにももちろんメリットがあります。まずはメリットを見てみましょう。
外出前・後にすぐ使える
玄関そばにトイレがあることで、外出前や外出後にトイレに行きたくなった時は便利です。
お客様に貸しやすい
お家の奥の方にあるよりも、玄関近くにトイレがあるほうがお客様に貸す時も気兼ねなく使っていただけます。
音や匂いがLDKに漏れにくい
玄関そばにあることで、LDKなどの生活スペースから直接トイレに入ることがないので音や匂いがLDKに漏れにくいのも嬉しいポイント。
玄関そばのトイレのデメリット
反対に、玄関そばにあるトイレはデメリットもあります。いくつかご紹介します。
来客中使いづらい
玄関先にお客様がいて、家族が対応している最中にはトイレに行きづらいことがあります。
また、玄関先からトイレの中が見えてしまうのも気持ちの良いものではないかもしれません。
子育てに不便
入浴中もしくは入浴前にトイレにいきたくなることは多いはず。
小さいお子様がいらっしゃる場合は尚更、浴室からトイレが遠いと大変なことも多いです。
玄関そばにトイレを持ってくると、浴室から遠くなることも多いので、浴室からの動線にも注意が必要でしょう。
寒い・暑い
玄関は家の中でも、外部の寒さや暑さの影響を受けやすい場所です。
そのため玄関そばのトイレは寒さや暑さを感じやすいので注意が必要となります。
ご高齢の方は、お部屋とトイレの温度差で体調を崩してしまう可能性もありますし、トイレの滞在時間が長い方も不快に感じやすいでしょう。
【添削】来客時もトイレに行きやすい間取りに
ここからは、玄関そばにトイレがある間取りを題材にして、より使いやすく快適に過ごしていただけるよう添削していきたいと思います。
先ほどお伝えした通り、
「来客時に使いにくい」というのが玄関そばトイレのデメリットの1つですが、工夫次第で来客時に少し使いやすくできます。
題材とする間取りはこちら↓
よくある間取りですが、玄関からトイレの扉が丸見えなので、来客時トイレに入る姿が見えてしまいます。また、扉を開けたときにはトイレの中が見えてしまうのも問題です。
しかし、間取りを少し変えるだけで断然使いやすくできます。そこで3段階で間取りを変えてみます。
1段階目はこちら↓
このように扉の吊り元方向を変えることで、トイレの扉を開けた時も、玄関先からトイレの中が見えないようにすることが可能です。
2段階目はこちら↓
このように、トイレの扉を隠すように格子状のルーバーやスクリーンを設けることで、玄関先に来たお客様はトイレの存在を気になりにくいです。
木調やアイアン調など、デザインも色々ありますので、お好みのデザインを取り入れて玄関周りをオシャレにすることができます。
このように木調ルーバーを設けてトイレに入る姿が見えづらいだけでも、来客時のトイレに入りやすさは格段に違いますので検討してみてください。
最後に間取りを少し変えることで、お客様に見られることなくトイレに行くことができるようにします。
それがこちら↓
玄関の入り方を画面上側ではなく右側から入れるのであれば、トイレの位置を変更することで、リビングからトイレに行く時に玄関を横切る必要がなく、来客時もお客様に見られにくくトイレにいくことが出来ますね。
これは玄関の向きを変えているので、敷地や接道条件によっては対応できないこともありますが、参考にしていただきたいと思います。
まとめ
この記事では、玄関そばのトイレについて
・メリットとデメリット
・来客時もトイレに行きやすい間取りに添削
の2項目に分けてお伝えしてきました。
玄関そばのトイレはメリットとデメリットどちらもありますが、なにより何気なく間取りを決めてしまうことなく、しっかり検討して決めていただければと思います。
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