ランドリールームを作る予定の方
「ランドリールームに窓はいる?いらない?」
「窓なしでも洗濯物はきれいに乾くの?」
このように疑問に思っていませんか?
ランドリールームに限らずとも窓というのはメリットとデメリットが存在するので、本当に窓が必要なのか?というのは充分に検討して決めたいところですよね。
そこで、この記事では
住宅設計士として働く私が、ランドリールームの窓について
- 窓ありランドリールームのメリット【4選】
- 窓ありランドリールームのデメリット【4選】
- 結局窓は付けた方がいいのか?
についてお伝えしていきたいと思います。
窓ありランドリールームのメリット【4選】
メリット①日差しが入る
日差しがあると、室温が上がりやすい為
室内干しも乾きやすいのはメリットといえるでしょう。
そのため、ランドリールームを日差しの当たる位置に計画することができるお家にはオススメですね。
また、日差しが直接入らないような北側に面したランドリーや、隣宅が近く日差しが当たらない場合においても
日中は窓を通して外の光が漏れてきますので、ランドリールーム内が明るくなります。
そのため清潔感も感じられますし、
室内に入った時に照明を点けなくても作業しやすいので、節電にもなりますよ。
メリット②風を通せる
開閉可能な窓にすれば、窓を開けて風を通したり換気をすることが可能です。
換気することで、室内干しにありがちな
あのイヤな生乾き臭も発生しにくいですし、何より洗濯物を早く乾かすことができます。
ランドリールーム内でたくさんの洗濯物を干す予定の方には、是非窓を付けていただくことをオススメします。
とはいえ、除湿機やサーキュレーターを使用することでも換気・通風が可能ですので、後述するデメリットと合わせて考えた上で
各ご家庭に合った方法で通風について考えてみてください。
メリット③広く感じる
玄関に関する記事でもご紹介しましたが、
(参考:玄関に窓は必要?|住宅設計士が答えます)
窓があることで目線が遠くに向かうため、その空間が広く感じる効果があります。
そのため、ランドリールームを洗面所と兼用している場合などで、広く開放的にしたい場合は是非窓を取り入れることをオススメします。
メリット④外に出られる
間取りにも大きく左右するのですが
ランドリールームとお庭(もしくはベランダ)を行き来しやすいように窓を設けるという方法もあります。
これは基本的には庭(もしくはベランダ)で洗濯物を干すが、畳む作業やアイロン掛けはランドリールームで行う予定の方、
もしくは
基本は室内干し、しかしたまには外で干したいといった方
にとって、お庭(ベランダ)とランドリーを行き来しやすいことは絶対条件となるでしょう。
そこで、人が通れる窓を設けることで、外部と繋ぐ“扉“としての役割を持たせることができます。
窓ありランドリールームのデメリット【4選】
デメリット①防犯的に不安
ランドリールームに限らずですが、窓があるとその分、防犯的には弱くなります。
特に、風通しや外に出るために開閉可能な窓にすると
窓の閉め忘れや、鍵の閉め忘れが発生する可能性もあり不安要素となるでしょう。
一般的には幅が30cm以上あれば人が通れると言われていますので、
- 用途に応じてサイズを決めること
- 防犯ガラスなど破られにくい物を検討する
- カメラや外構照明を設置する
といった防犯対策も考えてみてください。
デメリット②洗濯物が外から見える
窓があると外部から少なからず部屋の中の様子が分かってしまいます。
もちろん透明なガラスの他に刷りガラスもありますし、最近のガラスは外部から覗きにくい仕様になっています。
しかし、窓が無いランドリールームに比べると、外から見られるリスクが全く無いとは言えません。
洗濯物の中には、下着類など他人に見られたくないものもありますから、何かしらの対策は必須かと思います。
そのため
- 目線より高い高窓にする
- ロールスクリーンを設置する
- 目隠しシートをガラスに貼る
など検討しましょう。
デメリット③費用がかかる
窓を設けるには一般的にコストアップとなるでしょう。
窓にも大きさや種類によって費用は異なってきますが、窓1つで数万円〜十数万円ほどの費用がかかることも多いと思います。
予算には限りありますし、他にもお金をかけたい部分があるかとは思いますので、安易にとりあえず窓を付けるという選択をするのではなく、よく考えて計画しましょうね。
デメリット④室内干しに不安
ランドリールームを計画される理由の多くは、室内干しをしたいからではないかと思います。
そのため
“室内干しは滅多にしない”、もしくは“少量のみを室内干し”といったように湿気対策もそこまで気にしなくて良いご家庭にとっては問題ありませんが、
室内干しをメインにお考えの方にとって、湿気対策は必須項目となります。
お伝えしたように、開閉可能な窓があれば換気できるのですが、窓がないとなると除湿機やエアコン、サーキュレーターなどで対策する必要があります。
これら機器を活用することで洗濯物を乾かすことは可能ですが、
電気代がかかるというのはもちろんのこと、その他にも洗濯物が完全に乾いていないうちに機器のタイマーが切れてしまい生乾きに、、
というようなトラブルになる可能性も高いです。
そのため、室内干しメインでランドリールームをお考えの方にとっては通風・換気機能にデメリットがあるという訳ですね。
【まとめ】窓ありがオススメだけど対策を!
ここまでランドリールームに窓は必要なのか?という問題に対して
窓ありのランドリールームについてのメリットとデメリットを見て参りました。
ここでは住宅設計士をしています私個人的な意見をお伝えしたいと思いますが、
個人的には「ランドリールームは窓ありがオススメです。」
というのも、室内干しを考えていらっしゃるのであれば換気・通風は必須条件であるためです。
そのため、ランドリールームには開閉可能の窓を設け、電気を使用せずに換気できるようにすることで
洗濯物を綺麗に早く乾かすことを第一に検討してもらえればと思います。
しかしながら
デメリットでも挙げましたが、防犯や外から見られることには対策が必要です。
そのため、窓のサイズ選びやシートを貼るなど防犯対策も欠かさずに行ってくださいね。
ランドリールームや洗濯に関しては後悔も多い項目ですので
他の記事も読んで、ランドリールーム計画の参考にしてくださいね↓
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