リビング階段は寒い?後悔しないために知っておきたいこと|注意点と対策

家づくり

 

家づくり中の皆様のうち2階建て以上の住宅を予定されている方、階段の位置は決まっていますか?

十数年前までは玄関ホールに階段を設置することが一般的でしたが、現在はリビングに階段を設置するケースも多いですよね。

しかし、リビング階段の採用を検討されている方の多くは寒さについて不安がおありの方も多いでしょう。

リビング階段に関する疑問で特に多いのは、

リビング階段を採用したいと考えていますが、寒いのでしょうか?

リビング階段でオススメの寒さ対策はどんなものでしょうか?

このような質問内容です。

 

そこでこの記事では、住宅設計士として働いています私が、

  • リビング階段にすると寒くなるのか?
  • おしゃれなリビング階段にするためのポイント

など、リビング階段についてまとめていきたいと思います。

リビング階段を検討している方は是非最後までご覧ください。

 

リビング階段は寒い?

 

「リビング階段にすると、部屋が寒くなるのでは?」

これは、みなさんが気になっているところではないかと思います。

 

結論から発表すると、私の個人的な意見ではありますが

対策をしないと寒く感じる可能性もある

と思います。

もちろん、リビングの方角や日当たり、窓の大きさや建物の断熱性能など、様々な条件によっても違ってきますが、寒さを感じやすい方は何かしらの対策を考えていただけるといいと思います。

ではここからは、

  • リビング階段が寒くなる主な要因【3つ】
  • 寒くないリビング階段にするための注意点【4点】

を解説していきます。

 

寒くなる要因は3つ!

吹き抜け

リビング階段で寒く感じる主な原因の一つ目は吹き抜けです。

リビングに階段があることで、天井が高くなる部分があると思いますが、1階の天井がなく2階天井が見えるほど高い天井のことを吹き抜けと言います。

暖かい空気は上に昇っていきやすいので、吹き抜けなど天井が高いと暖かい空気が逃げていきやすくなってしまい、暖房の効果が薄れてしまいます。

そのため、リビング階段に付随して大きな吹き抜けを計画している場合や、そもそも天井高を高くしている方は注意が必要です。

暖房機器

 

リビング階段によって天井が高くなり、暖かい空気が上に逃げていきやすいというのは先ほどご説明しました。

そのため、暖房機器については特に注意が必要です。

暖房機器としては①エアコン②ヒーター類③床暖房④全館空調など様々な方法があるかとは思いますが、①エアコンだけにするのはオススメではありません

エアコンは上から風を送ることで部屋を暖めるので、どうしても足元まで風が届きにくいからです。

そのため、②ヒーター③床暖房などの下から暖める暖房方法を採用していただくのがオススメです。

また、④全館空調も建物全体を均一に暖めることができるのでmリビング以外に吹き抜けがある建物にもオススメです。もちろん、リビング階段のお家にもオススメです。

建物の断熱性能

 

そして、建物全体の断熱性能もとても重要です。建物の断熱性能は躯体(構造内)の断熱材の種類や窓のサッシやガラスの断熱性能に大きく関係しています。

もちろん断熱性能が悪い家に住むと、暖房や冷房の効率が悪くなりますので光熱費がかさんでしまう他、廊下や玄関などお部屋以外も寒くなりやすく、ヒートショックという健康障害の原因になってしまう可能性もあります。

リビング階段にすることで熱が上階に逃げやすくなるので、建物全体の温熱環境を少しでも快適にすることは重要かと思います。

 

寒くないリビング階段にするための注意点【4点】

ここまでは、リビング階段で寒くなりやすい要因をご紹介してきました。

ここでは、寒くないリビング階段にするために注意してほしいポイントを4つご紹介していきます。

シーリングファンを付ける

 

まずは、天井にシーリングファンを取り付ける方法です。

暖かい空気が上部に昇ってしまったときに、シーリングファンがあると、暖かい空気が天井付近に停滞することなく、部屋全体に攪拌してくれる効果があります。

シーリングファン以外にもサーキュレーターを置くことなどで、空気を攪拌するような設備があると寒くなりにくいでしょう。

床暖房/全館空調を設置する

寒くなる原因としてエアコンのみで暖房をすることだということは、先ほどご説明したのですが、

反対に、床暖房や全館空調によって部屋を暖房すると、足元を暖めやすいので、同じ室温でも寒く感じにくいお部屋にすることができます。

全館空調や床暖房は、家を建ててから途中で導入するのは簡単ではないですし、費用も高いので、新築段階での導入をオススメします。

 

断熱性能の良い建設会社で建築する

 

建物全体の断熱性能が低いと、せっかく暖めたお部屋もすぐに寒くなってしまいますし、廊下や玄関などお部屋以外も寒くなりやすいです。

そのためリビング階段などの吹き抜けがあるお家にする場合は、高気密・高断熱の家を建てられる建築会社を選ぶことも重要です。

 

階段の手前に扉/ロールスクリーンを付ける

リビング階段では、天井が高い部分ができるので、暖かい空気が上に逃げてしまいやすいことはお伝えしていますが、

「リビングに階段はあるけど、吹き抜けはない。」

そんな階段が壁で囲まれているようなリビング階段の場合は、階段の手前に扉やロールスクリーンを付けることも効果的です。

そうすることで、リビングを通って2階へ上がるというリビング階段のメリットはそのままに、吹き抜けをなくすことで熱が上部に逃げてしまうのも防ぐことができます。

寒いのが不安だけど、最初から扉を付けるのはどうかな、、とお思いの方は、新築時に天井補強を入れておくのがオススメです。

天井内に補強を入れておくことで後からロールスクリーンを付けることが可能になります。

補強を入れるだけならばそんなに費用はかかりませんし、見た目に影響がでるわけではないので、是非検討してみてくださいね。

 

 

【まとめ】寒さ対策をしてリビング階段を快適に!  

 

この記事では、

リビング階段で気になる寒さについて、個人的な意見で

  • 寒さの原因を3
  • 寒くないリビングにするための注意点を4

お伝えしてきました。

いかがでしたでしょうか。

リビング階段にもメリット・デメリットがあり悩ましいところがあるかとは思いますが、事前に寒さ対策をしておくことで「寒い」というデメリットを克服することができますので、是非参考にしていただければと思います。

 

リビングについての関連記事も載せておきますので、是非ご覧ください。

梁を見せる天井でお洒落にするには|メリット・デメリット【10選】

吹き抜けのあるリビングで後悔しないために知っておきたいこと

 

 

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