和室はいらない?メリット・デメリット・後悔しないためのポイント紹介

家づくり

家づくりをご検討されている皆さま、

和室や畳コーナーを作るかお悩みではないですか?

和室というのは、日本人にはおなじみですが、日本には古来から親しまれていた「畳」や「障子」「襖」のあるお部屋がいわゆる和室ですね。

10年ほど前までは家に和室があるのが当たり前でしたが、近年は洋室のみのお家も多く、そのため和室を作るかどうかは最後まで悩むところではないかと思います。

そこでこの記事では、

  • 和室のメリット・デメリット【全7選
  • 和室で後悔しないためのポイント【4選】

を詳しくお伝えします。

これを読めば、我が家に和室が必要なのかどうかを判断しやすいと思いますので、
どうぞ最後まで読んでみてくださいね。

 

和室のメリット

リラックス効果がある

和室には畳がありますよね。

畳には様々な良い効果がありますが、その一つ目がリラックス効果です。

い草の畳からはいい香りしてリラックス効果があります。その効果の元となっているのが「フィトンチッド」という成分であり、木の多い場所でもこのフィトンチッド成分の効果を感じることができます。

このフィトンチッドはリラックス効果の他にも、消臭・脱臭作用やアロマ効果、ストレス軽減、さらには集中力向上にも効果があるようです。

和室をスタディスペースとして活用するのも効果的だというのは、子育て世代の方には嬉しいポイントですね。

 

調湿機能に優れている

畳の効果2つ目は調湿機能に優れることです。

畳の材料のい草は空気中の水分を吸収し、部屋の湿度を下げてくれる効果があります。

湿度が低い日は水分を放出してくれ、湿度が高くなる雨の日は湿度を下げてくれるので、いつでも快適に過ごせるのが嬉しいポイントです。

そのため、雨の日の洗濯物の室内干しスペースとして活用することもできますよ。
詳しくはコチラをご覧ください↓
部屋干しはどこに干す?オススメの場所と注意点【4つ】

 

調湿機能が優れており、湿気を吸収してくれるのですが、長時間湿度の極端に高い状態にしたり、濡れた絨毯を敷きっぱなしにしておくとカビの原因にもなりかねるので注意してくださいね。

用途が広い

実は和室は用途が広いこともメリットです。

洋室では、床が固くて冷たいので直接座ったり寝転んだりすることは少ないかと思います。床に直接座ることはあってもカーペットを敷くことが多いですよね。

畳はその上に座ったり寝るのにちょうど良い硬さなので非常に使いやすいです。

洗濯物をたたむ時や、お子様のお昼寝、来客時は布団を敷いて寝室として、また、冬の時期はコタツを出しても、畳のスペースがあれば邪魔になりにくいです。

また、高齢の方が転んだとしても、畳であればクッション性がありますので、ケガのリスクを軽減してくれるので、将来のことを考えて和室を作ることも考えられます。

このように、広い用途で日常的に使用できることもメリットと言えるでしょう。

 

足元が冷えにくい

畳はフローリングとは違って、冬場ヒヤッとすることがありません。

そのため、冷え性の方やご高齢の方の寝室には和室が好まれます。

畳の上であれば布団を敷いて寝室としても底冷えしにくく、またクッション性もあるので身体に負担がかかりにくいことも嬉しいですね。

靴下を普段履かずに裸足でいる機会が多い方は、床に直接足裏が触れることになるので、畳であればヒンヤリせず快適に過ごせそうですね。

 

和室のデメリット

家具が置きにくい

畳の上にタンスやテーブルを置くのは何となく憚られますよね。

また、畳は素材が柔らかいので、重い家具を長い間置いておくとその部分が凹んでしまうことも考えられます。

そのため、和室には、重くて動かしづらいような家具は置きにくいと言えますね。

畳の部屋を寝室にする場合は、ベッドよりも布団にすることで畳を綺麗に保つことができます。

他のスペースが狭くなる

こちらは和室に限らずではありますが、何かお部屋を作る代わりに、他のスペースは小さくなってしまいます。

もちろん土地や予算に余裕があれば、お家自体を大きくすることができますが、多くの場合はそんなわけにもいかないでしょう。

そのため、リビングや寝室などのお部屋などを小さくしても、尚和室が必要なのかを考える必要があります。

和室で何がしたいのか、そしてそれは他のスペースで代用ができないのか、というのは予め考えておいたほうが良いと思います。

 

畳のメンテナンスが必要

 

メリットもたくさんある畳ですが、本物のい草を使用した畳の場合はメンテナンスが必要です。

畳の表を数年おきに入れ替えることや、10年ごとに畳自体を新調すること、このように定期的に畳のメンテナンスを行うことが大切となります。

メンテナンスの手間をかけたくないという場合には、い草の香りは味わえませんが、畳の素材を自然素材ではなく人工素材のものにするという手もあります。

人工素材というと樹脂や和紙で編み込まれた畳が一般的で、色展開がカラフルであることやメンテナンスが面倒でないこと、日光による劣化も少ないために近年人気が高まっています。

是非こちらも検討してみてください。

和室で後悔しないためのポイント【4選】

ここまで和室のメリットとデメリットを見てきました。

そこでここからは、和室を計画するつもりの方に是非チェックしていただきたい「後悔しないためのポイント」を4つご紹介していきたいと思います。

LDKと繋げる

まず現代の生活スタイルでは、和室を個室として使うシチュエーションは少ないのではないでしょうか。

昔は、和室を家庭訪問や冠婚葬祭の際の“客間”として使用していましたが、今は来客時にはLDKにお通しするのが一般的となっていますよね。

そのため和室を個室で計画する必要性はなくなってきていると言えます。

和室をLDKと繋げて計画することで、LDKにいても和室に目が届くので、お子様を寝かせたり、遊ぶスペースとして活用したり、そんな活用が可能となります。

家事をしながら子育てをしているお母様方には、常にお子様に目が届くことで安心感がありますよね。

もちろんLDKと繋げて利用できることで、大人数の来客時にも広々と空間を使えるというメリットもありますよ。

内装は和風にしすぎない

 

和室といえば昔は土壁で、柱が見える真壁和室と呼ばれる純和室の内装が一般的でした。

しかしこのような内装にすることで、隣り合うLDKの雰囲気と合わないというデメリットがあります。

LDKとは離した個室としての和室を計画する場合は純和風な内装もいいのですが、

LDKと繋がるような計画の場合は、一体感が出るようにLDKの内装からかけ離れないようにしましょう。
内装の雰囲気を合わせることで空間が広々感じられる効果もありますよ。

内装の雰囲気を合わせるというのは、具体的には壁紙や照明はLDKと同様のものを使うのがオススメです。例えばLDKがダウンライト照明で計画する場合は和室もダウンライトにするといったことですね。

畳の素材にこだわる

 

先ほども少し触れましたが、畳にはいくつか種類があります。

・畳の素材としては、い草・和紙・樹脂の3種類

・サイズは、1畳タイプと半畳タイプの2種類

・縁も、ヘリの有無があり

・色は、1色無地のものから多色使い(ミックスカラー)のものまで様々

などなど、本当にバリエーションが豊富です。

ここでは畳の種類について詳しくはご説明しませんが、機能性やデザイン面、メンテナンスについてもそれぞれ特徴があります。

どの素材のどんな商品が良いのかは一概には言えません。それぞれメリットとデメリットがありますので、よく比較・検討するのをオススメします。

そうすることで、和室の用途から空間の雰囲気まで、トータルに考えるきっかけにもなりますので、結果的に後悔しない和室に近づくのではないかと思います。

 

和室は広くしすぎない

 

最後のポイントは、和室を広くしすぎないことです。

デメリットでもご紹介しましたが、和室を作るとその分、他のスペースは狭くなっているはずです。

今、お住まいのお家に和室があり、頻度高くご使用であれば問題ないのですが、

今の住まいに和室がない方、もしくは和室はあるけどあまり使ってないという方、

和室を広く計画するよりもLDKや水回りなど他のスペースを広めに計画するのをオススメします。

一般的には、使用頻度が高く、滞在時間が長いお部屋やスペースを快適にしたほうが、家づくりの満足度は高くなることが多いです。

なんとなく狭そうだから念のため広めに計画することはしなくても良いということですね。

最近の傾向であれば、和室をLDKと繋げて計画する場合、3帖〜6帖で計画する方がほとんどで、4.5帖あれば充分だと考える方が多いように思います。

実際、4.5帖あれば将来寝室として使う時にも、2名程度は余裕で布団を敷いて寝ることができるので、迷ったら4.5帖程度がオススメです。

 

【まとめ】和室はいらない?→今の生活を思い返してみて

この記事では、家づくりをお考えのみなさまからよく質問をいただく、

和室は必要?いらない?

について、

  • メリットとデメリット
  • 後悔しない和室づくりのポイント4

をご紹介してきました。いかがだったでしょうか。

和室がいるのか・いらないのかは、それぞれの生活スタイルに大きく関係してくるのではないかと思います。

そして和室を作ろうとお考えの皆様も

「後悔しないためのポイント4選」を是非ご参考くださり、

家づくりを後悔ないように進めていただければと思います。

 

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