2階建て以上で新築家づくりをお考えの方、
「バルコニーもしくはベランダは必要なのか?」
「バルコニーを付けなくて後悔する?」
とお悩みではありませんか?
最近ではバルコニー(ベランダ)の無い家が少しずつ増えてきています。
というのも、ベランダには防水処理が必要であったりと、意外にもお金がかかっているのです。
そのためベランダを使わないのであれば、思い切ってベランダを作らないことで費用が抑えられ、結果的には満足度の高いお家にすることができます。
とはいえ、昔は当たり前のようにあったバルコニーを無くしてしまうと後で後悔しないのかと心配ですよね。
そこで、この記事では
- バルコニー(ベランダ)の使い道6つ
- バルコニー(ベランダ)無しのメリット
- バルコニー(ベランダ)無しのデメリット
- 新築マイホームにバルコニーは必要か?
- 【まとめ】バルコニーの必要性に迷ったら考えること
について書いていきたいと思います。是非ご覧ください。
バルコニー(ベランダ)の使い道【6つ】
まずはバルコニーもしくはベランダの使い道をまとめていきたいと思います。
洗濯物の外干し場に
代表的なのは洗濯物の干し場所です。バルコニーが日当たりの良い場所に作れる場合は、
比較的短い時間でカラッと洗濯物を乾かすことができます。
また屋外の場合は風も通りますので、生乾きになりにくいのも嬉しいですね。
布団干し場に
意外にも盲点なのは布団やシーツなどの寝具を干す用途としてです。
特に布団は重量もありますので、室内に設置した物干し竿では支えられないこともあります。
家族が多い場合にも、バルコニーがあれば一度にたくさんの布団やシーツを干すことができるので大変便利ですね。
家庭菜園やガーデニングに
敷地が広くないご家庭ではなかなかお庭のスペースを確保できないので、
家庭菜園やガーデニングスペースは諦めるしかない場合もあるでしょう。
そういった場合は、日当たりの良い位置にバルコニーを持ってくることで、プランターを置いて家庭菜園やガーデニングスペースとすることができますよ。
子供のプール等遊び場に
お子様が小さい間は、子供用プールで遊ぶこともあると思います。
敷地が大通りに面している場合などで、敷地内にプールを設置して遊ぶには他人の目線が気になることもあるかもしれません。
そういった際にもバルコニーは便利です。
バルコニーの奥行きを確保し、バルコニー内に蛇口を付けておくだけで、
道路からの目線が気にならずにプール遊びをすることができます。
イスやテーブルを置きプライベート空間に
屋外ファニチャーを設置して、外の風を感じながらティータイムや日向ぼっこができる空間にすることも可能です。
今は樹脂製の屋外専用家具もおしゃれな物がたくさん売られていますし、樹脂製ですので、雨に濡れても10年ほどほとんど劣化もなく使っていただけます。
機能面も優れた遊び心あるバルコニーにすることが可能ですね。
日焼けをされたい方やタバコをベランダで吸うという方もいらっしゃいますよ。
上階エアコンの室外機置き場に
2階以上の階にもエアコンを設置する場合は、室外機置き場に困ることがあります。
1階まで外壁を伝って排管を延ばすことで、地面に室外機を置くことはできますが、この場合は排管が長くなるので、エアコン工事費が高くなる傾向があります。
また、外壁のデザインの邪魔になるケースも考えられます。
バルコニーがあれば、その階のエアコン室外機を置くことが出来ますので嬉しいポイントです。
バルコニー(ベランダ)無しのメリット
では、ここからはバルコニー無しにすることのメリットを見ていきたいと思います。
建築費が安くなる
まず、一番大きなメリットは建築費用が安くなることです。
バルコニーを無しにすることで住宅の延床面積が狭くなる場合など、単純にバルコニーを無くす場合はもちろんですが、
意外なのは、バルコニーの面積をそのままお部屋にする時です。
バルコニーを作るには防水処理が必要であることもあり、意外にも高額なので
バルコニーの面積をそのままお部屋など室内空間にしたとしても建築費用はあまり変わらないのです。
室内空間にすれば、お部屋を広くしたり、収納スペースにしたりと、より有効利用できることはメリットですね。
部屋を広くできる
バルコニーの分をお部屋や収納にすることで、それだけ住空間を広々と快適にすることができるでしょう。
特に狭小地に住宅を建てる方は、少しでもお部屋の面積を確保したいところではないかと思います。
そういった際には、思い切ってバルコニーを無くしてしまうのもアリですね。
バルコニーの掃除がいらない
バルコニーは外部にありますので、どうしても雨風で汚れてしまいます。
そのためバルコニーの床は掃除が必要になるでしょう。
周りに木々が多い地域の場合では、落ち葉が飛んできてバルコニーの床に散らばっていることもありますし、
そうでなくても、バルコニーの床には洗濯物を干した際にホコリや髪の毛が落ちますので、汚れてしまいます。
一方、バルコニーを無くすことで掃除箇所を一つ減らせるので、家事ラクにも繋がると思いますよ。
防犯性が向上する
バルコニーには掃き出し窓やテラスドアと言われる大きな窓やドアが付いていることがほとんどかと思います。
そのため、泥棒が一度バルコニーに登ってしまえば、後は窓ガラスを割って侵入するのは容易でしょう。
窓をできるだけ少なくするのは、防犯的には最も効果的な方法ともいえますので、バルコニーを使わないのであれば、防犯面を考えて大きな窓を設けないことも可能ですよ。
バルコニー(ベランダ)無しのデメリット
では、反対にバルコニーが無いことでどんなデメリットがあるのか、見ていきましょう。
屋外の洗濯物干し場がなくなる
まず最も大きなデメリットは、屋外に洗濯物を干すことが出来なくなる点です。
1階にお庭があって、そこに干せる場合は問題ありませんが、大きなお庭があるお家はそこまで多くないでしょうし、
そもそも1階に干すとなると、近隣からの視線が気になるところかと思います。
そのため、屋外に洗濯物を干したい派の方にとっては、バルコニーが無いと洗濯物が干しにくい環境になってしまいます。
布団の干し場がなくなる
普段の洗濯物は室内干し派だという方も注意が必要なのは、お布団の干し場所についてです。
季節ごとに布団を換えられる方は、布団を使う前後に一度干してから使うという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
その場合にベランダがあれば、簡単に何枚も一度に干すことができますが、ベランダが無いとLDKなどの居室空間に干しておく必要がでるかもしれません。
また布団は意外と大きくて重く、布団を干せるような室内干しの竿などが必要になりますので、しっかり検討が必要ですね。
2階のエアコン室外機置き場に困る
ベランダやバルコニーは、洗濯物干しだけの用途ではありません。
実は2階や3階の部屋に設置したエアコンにも室外機はありますよね?
それをバルコニーに置くこともできるのです。
そうすることで、エアコンの排管が短くなるのでエアコン工事費も安くなりますし、外観に排管が見えにくいのでスッキリさせることができます。
上の画像(赤囲い部分)のように、お家の前面道路側の中央部分に部屋がある場合は、どうしても室外機が外観に影響してきます。
例えばエアコン室内機をお部屋の赤四角のところに配置し、青の矢印方向に室外機への排管出をした場合は外壁に排管が見えて不細工ですよね。
こういった際にはバルコニーがあることで、赤矢印方向に排管を出して、バルコニー内に室外機をおくことが出来ます。
室外機と排管が外観に与える影響を最小限にすることができるので、嬉しいですね。
外観のデザインが制限される
住宅の外観を考えるとき、バルコニーやベランダがあることで外観に凹凸感や奥行き感が出ます。
しかし、バルコニーを無しにすると、一面が外壁ののっぺりした印象のお家になってしまう可能性があります。
そのため、外観のデザインも検討してバルコニーを付けるか付けないか、決断されてもいいかと思います。
新築マイホームにバルコニーは必要か?
ここまでバルコニーの使い道と
バルコニー無しにするメリット・デメリットを見てきました。
バルコニー無しにするメリットやデメリットはもちろんありますので、どちらが良いというのは判断しづらいところなのですが
それでもお客様には
新築でマイホームを建てるときにバルコニー(ベランダ)が必要か?と聞かれることが多くあります。
そういったときは、私は
「今のお家で使っているのなら必要、使っていないのなら不必要では?」
と答えています。
しかし、一戸建てにすることで洗濯物の室内干しスペースを取れる場合などは、必ずしもバルコニーは必要ないと思いますので、まずは
・今バルコニーを使っているのか
そして
・洗濯物を全て室内干しで完結できそうか
を重視して考えていただければと思います。
【まとめ】バルコニーの必要性に迷ったら考えること
この記事では、
バルコニーやベランダって必要なの?
とお悩みの方向けに
バルコニー無しのメリットとデメリットをご紹介してきました。いかがでしたでしょうか?
他にも家づくりに関する記事を書いていますので、是非ご覧くださいね。
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